脊柱起立筋の調整

背部の筋肉を重視する理由

背骨の両脇にある筋肉が脊柱起立筋です。
脊柱起立筋は強い筋肉ですが、負担が大きい分、硬結もよく見受けられます。
特に胸腰ジャンクションと呼ばれる中背部は腰痛・背部痛の施術ではポイントになることが多い部分でもあります。


脊柱起立筋は頭~背骨・骨盤の動き、姿勢保持に関係するだけでなく、 内臓の疲れなどの体内の反応が出やすいところです。東洋医学でも古来から重要な内臓のツボが並ぶところとして知られています。
背筋(起立筋)の緊張度を整えることで、背骨の動きがよくなり姿勢も整えやすくなります。内臓機能の活性化も期待できます。
背骨と骨盤・神経の働きを重視するカイロプラクティックの理論をベースに、脊柱起立筋の硬結(ロープ状の しこり・トリガーポイント)を丁寧に調べ、緩めていきます。
内臓の働きを高めるためには腹部へアプローチすることも効果的ですが、腹部はデリケートな部位でもあるため、施術に対し緊張・見構えてしまう方も少なくありません。その点、背筋の施術はどんな方でもリラックスして受けていただける傾向があります。
体調がすぐれない方、疲労がたまっている方、リラックスしたい方、腰・背中・肩・首のコリや痛み、手足の症状他、病院では検査しても異常が出ない、または病院の治療では改善されない不定愁訴等をお持ちの方に、お試しいただきたいと考えております。

◆◆◆背部の筋肉を重視する理由◆◆◆
背骨、骨盤の動きと関係する
・腹部と比べお客様はリラックスして施術を受けやすい
・日常生活の中で酷使されやすい筋肉
・東洋医学で重要な経穴(ツボ)が集まっている
・内臓の疲れなどの状態が表れやすい
・肩や腕など上肢の動きにも関連する
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【補足資料】背筋の分類・構造

背部の筋肉は主に3層構造になっています。

 ①浅背筋
 ②深背筋の浅層
 ③深背筋の深層

脊柱起立筋を含む、本来の背筋「③深背筋の深層」に該当します。  
背筋でありながら、腕の動きに関係するのが「①浅背筋」
腕とは関係なく、呼吸の補助をおこなうのが「②深背筋の浅層」です。

浅背筋

 背部の表層を覆う筋群
  僧帽筋、広背筋、肩甲挙筋、菱形筋(大・小) 
 付着部
  脊柱から起こり
  上肢帯(鎖骨と肩甲骨)・上肢(上腕骨)に停止
 機能
  上肢帯の運動

深背筋 浅層(第1層)

 上後鋸筋
  肋骨を引き上げる(吸気)
 下後鋸筋
  肋骨を引き下げる(呼気)
 機能
  いずれも呼吸の補助筋(薄い筋肉なので力は弱い)

深背筋 深層(第2層)

 本来の背筋
  脊柱起立筋、板状筋、横突棘筋、半棘筋、多裂筋、回旋筋
 機能
  脊柱・頭部を動かす
  脊柱を直立させる(全体として働いた場合)
(『東洋療法学校協会編教科書  解剖学 第2版』より)

※局所にとらわれない診方(例:肩・腕の動き)
浅背筋は背筋でありながら、間接的に腕の動きをコントロールします。
からだの前面の胸の筋肉、前鋸筋、小胸筋、鎖骨下筋も腕の動きに関係します。
よって、五十肩などの腕・肩のトラブルでは、肩周りだけでなく、背筋・胸筋などの関連する部位も広くみていくことが結果的には有効な場合があります。

脊柱起立筋

背部は筋が何層にも重なっており、その中で最大のものが「脊柱起立筋」
胸・腰部では厚い胸腰筋膜に包まれます。
外側から「腸肋筋」「最長筋」「棘筋」と3筋あり、これらは協同して働きます。
大きな筋肉群ですので、名前は以下のように付着部に応じ変わります。

 腸肋筋・・・「腰・胸・頚」腸肋筋
 最長筋・・・「胸・頚」最長筋、「頭」最長筋
 棘筋・・・「胸・頚・頭」棘筋

脊柱起立筋の特徴

(1)腸肋筋
 「腸」骨と「肋」骨を結ぶ筋肉で、腰痛症とも関係が深い。
 『胸腸肋筋、腰腸肋筋は、活性化トリガーポイントを最も発生しやすい』
 (『トリガーポイント・マニュアル(エンタプライズ刊)』p.323)

(2)最長筋
 頭蓋骨まで伸びる起立筋の中で最も長い筋肉です。こちらも腰痛と関係が深い。
『胸最長筋は、活性化TPを最も発生しやすい』
(『トリガーポイント・マニュアル(エンタプライズ刊)』p.323)

(3)棘筋
 椎骨(背骨)の棘突起に停止します。

付着部(起始・停止)と機能

(1)(2)(3)共通の起始腰背筋(腱)膜で、殿部の大きな筋肉、大殿筋と連結しています。大殿筋は大腿筋膜張筋・腸脛靭帯とも連結し、下肢の安定にも関与します。日常会話の中で「足腰」とよくまとめて呼ぶことがありますが、まさに両者は密接に関係しあいます。よって腰痛を緩和するための施術には、脚・足の調整が入ることがほとんどです。

腰背筋(腱)膜が付着する部位
・仙骨の後面 
・下部腰椎の棘突起
・腸骨稜

(1)(2)(3)個別の停止
 腸肋筋・・・肋骨
 最長筋・・・棘突起または肋骨
 棘筋・・・棘突起

機能
 頭および脊柱の側屈・伸展

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