筋肉へのアプローチが内臓にも好影響を与える

私たちの体には大小含め約600の筋肉があります。骨格筋、平滑筋、心筋に分けられますが、主にからだを動かすのが骨格筋で、内臓や血管の壁などを構成するのが平滑筋。心臓を形作るのが心筋です。
手技で直接アプローチするのは骨格筋です。硬くこわばっている場合は手で癒着を剥がすように血流を促し弾力性を取り戻します。
このような刺激は、自律神経系の働きを介して平滑筋にも影響します。例えば、心地よい圧で筋肉を押されていたら「お腹がグルグルと鳴った」などです。これは骨格筋への刺激で「腸の働きが活性化した」、つまり平滑筋に影響が及んだわかりやすい例です。施術は骨格筋にアプローチしますが、間接的に内臓の働きを司る平滑筋にも好影響を与え、内臓の働きを高めることが可能なのです。

手技でアプローチする筋肉/富士見台カイロプラクティックセンター

筋肉と関節はお互いに影響しあう

筋肉は関節を動かしたり、安定させる働きをします。筋肉は関節をまたいで付着しているため、問題がおきると関節にも影響が及びます。逆に関節のトラブルが筋肉に波及することもあります。筋肉と関節は、両方、調べてケアしていくのが合理的です。

筋肉が原因の肩の痛み/富士見台カイロプラクティックセンター筋肉が原因の肩の痛み/富士見台カイロプラクティックセンター筋肉が原因の肩の痛み/富士見台カイロプラクティックセンター

 

筋肉へのアプローチにはトリガーポイントリガーポイント療法をメインに使います。
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トリガーポイントが腰痛・肩こり・首の痛み・背中の痛み・頭痛などの原因かもしれません!/富士見台カイロプラクティックセンター

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関節の動きに合わせて手技をおこなう

関節は、2つの骨、あるいはそれ以上の骨同士が組み合わさって構成されます。 関節の動く方向骨の構造特徴により皆同じように決まっています。 関節が動く範囲(可動域)は個人差が大きいです。理由は筋肉靱帯で大部分が制限されていて、これらの組織は体質や後天的要因で柔軟性に差があるからです。
関節は硬すぎても、突発的な動きに対応できず怪我をしやすくなりますが、競技の種目によっては踏ん張りがきいて逆にプラスとなることがあります。例えば、捻挫の後遺症で足首が軟らかすぎると、不安定性から痛みが出やすくなり、周りの筋肉の負担が増加することもあります。
関節の動きは個人差があるので、状態を読み取りながら手技をおこなうことが必要です。

関節可動域は骨だけでなく筋肉・靱帯でも制限されます。その柔軟性は個人差があります/富士見台カイロプラクティックセンター

関節のチェックの仕方です。
腕や脚、骨盤など、関節が左右にある場合は両者を比較するのが原則です。背骨も椎間関節が左右にありますので同様です。上下の比較もします。具体的には頸椎・胸椎・腰椎の中での比較、さらに細かくは頸椎7個の中でどうか、胸椎12個の中では?、腰椎5個の中では、と比べながら調べていきます。

関節の動きは左右差・前後差・上下差などの「バランス」でみて偏りを少なく、左右対称に動けるよう調整します/富士見台カイロプラクティックセンター

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関節の遊び(joint play)の調整もおこなう

関節の遊び(joint play)の調整もおこないます。あらゆる関節には遊びが存在するのです。 車やバイクのブレーキの「遊び」、ハンドルの「遊び」と同じ意味で、 「少しゆとりがある」という状態です。なぜ関節の遊び(joint play)を調整するのか? それは、 このゆとりがなくなると関節は本来の機能を発揮できなくなる からです。カイロプラクティックはこの関節の遊びの回復得意としています。

関節の遊び(joint play)とは

関節の遊び(joint play)は、他動運動の領域でおきる動きです。自分の筋力を使って関節を動かすのを自動運動といい、外から力を加えられて関節を動かすことを他動運動といいます。他動運動の可動域最終端、この時に発生する抵抗エンゲージと呼びます。
そこからさらに押すとどうなるか? まだほんの少し動きます。このエンゲージより先のわずかな動き関節の遊び(joint play)です。外力からの衝撃を和らげ、怪我を防ぐ働きを持っています。

関節の遊びの説明例 股関節の屈曲-1/富士見台カイロプラクティックセンター
関節の遊びの説明例 股関節の屈曲-2/富士見台カイロプラクティックセンター
関節の遊びの説明例 股関節の屈曲-3/富士見台カイロプラクティックセンター
関節の遊びの説明例 股関節の屈曲-4/富士見台カイロプラクティックセンター

関節の遊び(joint play)の程度は靱帯の弾力性に左右されます。よってこれは靭帯のチェックにも使えます、靱帯を傷めていると、脱力した状態でエンゲージまで動かした時に痛みが発生します。筋肉にだけ問題がある場合は、他動運動では筋肉を収縮させていないので、症状が出ないのです。

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関節の遊び(joint play)が失われると関節の可動性が低下する理由

関節面はきれいな平面ではありません。やや弯曲し、かつ不一致であることが多いため、関節が自由な運動をおこなうためには関節の遊び(joint play)が必要です。また、関節裂隙(関節面と関節面の間の隙間)というスペースもないと自由な動きは制限されてしまいます。
実際に肩の動きが大きく制限される五十肩では、レントゲン撮影の画像をみると、肩関節(肩甲上腕関節)の関節裂隙の狭小化が確認できます。

動きのテストから問題がある「筋肉」を推測

以下は「動きのテスト」から問題がある「筋肉」を推測する例です。

首を左に曲げた時(左側屈)に左首に痛みが発生しました。動かさなければ痛みはありません。

首を曲げたときに使った筋肉が収縮して痛み(動作痛)を発生させているようです。このように、筋肉に問題がある場合は、その筋肉を使う(収縮させる)と痛みが再現されます。トリガーポイント(硬結)の活性化によるものです。

「仕事で左肩によく鞄をかける」とのこと。鞄をかける時に使っている筋肉が酷使されている様です。

左肩に鞄をかけると 肩甲骨は挙上します。

「肩甲骨の挙上」をおこなう筋肉が施術のポイントになりそうです。まず僧帽筋

そして「肩甲挙筋」

「大・小菱形筋」 もです。

これらの筋肉の緊張(トリガーポイント)を緩め活性化を抑えていくことが施術方針の一つとなります。 このケースは筋肉ですが、個々のケースで重点をどこにおくかは変わってきます。

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