背中が緩むと自律神経のバランスが整ってからだがよくなる

背中には沢山の筋肉がありますが、とくに重視しているのが背骨の両脇にある脊柱起立筋です。東洋医学でも、このあたりは重要なツボが並ぶところとして知られています。
脊柱起立筋は姿勢を維持する筋肉で、物理的負担が大きいだけでなく、内臓の働きの低下による影響も受けやすいところです。触診をすると硬結(トリガーポイント)がよく見受けられます。
特に胸腰ジャンクションと呼ばれる中背部は腰痛・背部痛・内臓の機能向上の施術でポイントになる部分です。背中が楽になって緩んでくると、自律神経のバランスが整うので、回復力が高まり、いろいろな症状全般がよい方向へ進みます

トリガーポイント 富士見台カイロプラクティックセンター

 

参考)脊柱起立筋とは

背部は筋が何層にも重なっており、その中で最大のものが「脊柱起立筋」です。胸・腰部では厚い胸腰筋膜に包まれます。
外側から「腸肋筋」「最長筋」「棘筋」と3筋あり、これらは協同して働きます。大きな筋肉群ですので、名前は以下のように付着部に応じ変わります。

 腸肋筋・・・「腰・胸・頚」腸肋筋
 最長筋・・・「胸・頚」最長筋、「頭」最長筋
 棘筋・・・「胸・頚・頭」棘筋

<特徴>

(1)腸肋筋
 「腸」骨と「肋」骨を結ぶ筋肉で、腰痛と関係が深く、「胸腸肋筋、腰腸肋筋は、活性化トリガーポイントを最も発生しやすい」と言われています。
 (『トリガーポイント・マニュアル(エンタプライズ刊)』p.323)

(2)最長筋
 頭蓋骨まで伸びる起立筋の中で最も長い筋肉で、こちらも腰痛と関係が深いです。
『胸最長筋は、活性化TPを最も発生しやすい』
(『トリガーポイント・マニュアル(エンタプライズ刊)』p.323)

(3)棘筋
 椎骨(背骨)の棘突起に停止します。

<付着部(起始・停止)と機能>

(1)(2)(3)共通の起始腰背筋(腱)膜で、殿部の大きな筋肉、大殿筋と連結しています。大殿筋は大腿筋膜張筋・腸脛靭帯とも連結し、下肢の安定にも関与します。日常会話の中で「足腰」とよくまとめて呼ぶことがありますが、まさに両者は密接に関係しあいます。よって腰痛を緩和するための施術には、脚・足の調整が入ることがほとんどです。

腰背筋(腱)膜が付着する部位
・仙骨の後面 
・下部腰椎の棘突起
・腸骨稜

(1)(2)(3)個別の停止
 腸肋筋・・・肋骨
 最長筋・・・棘突起または肋骨
 棘筋・・・棘突起

機能
 頭および脊柱の側屈・伸展

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