腰痛予防に「キャットエクササイズ」 2016-12-01
ご来院される方の症状で一番多いのが腰痛。
いろいろなアプローチがありますが、基本的には「動かして治していく」方法をとります。
痛みがとれても「動けない体」ではあまり意味がないと思うからです。
動かす場合は「どのように」「どの方向に」動かすかが重要。例えば不用意な「強い前屈ストレッチ」は腰を傷める危険性が高いです。
当院でよく皆さんにやってもらっている体操がこの「キャットエクササイズ」。
四つん這いの体勢で背骨・骨盤を動かします。背骨を意識しながら天井側に丸めたり、床側に引っ込め反らしたりする、この動きが基本です。心地よい分には何回行っても大丈夫です。この体操で腰に痛みが出ない場合は、腰痛があっても軽度と言えます。
この体操の利点は、体重を両手両膝の4点に分散しているため、 背骨にかかる負担が少ないということ。ゆっくりおこなえば、まず背骨を傷める危険性はありません。背骨の「椎間関節」や「椎間板」を無理なく可動させることができます。
木の枝でも硬いものはポキッと折れやすいですが、柔軟性があると折れません。背骨の弾力を保って入れば急性腰痛(ぎっくり腰)も防ぎやすくなります。