JACMセミナー「ほんの少しの刺激を与えるだけの多次元操体法」 2017-07-07
今日は日本カイロプラクティック医学協会(JACM)のセミナー開催日です。
テーマは「治し方は体が知っている! ほんの少しの刺激を与えるだけの多次元操体法」
新しい手技の勉強会ですね。
講師は南福島整体院を経営されている大内和幸先生。
はるばる福島より新幹線で東京五反田にかけつけてくださいました!
「多次元操体法」というのは、上川名(かみかわな)おさむ先生(仙台やすらぎの杜整体院)が従来の操体法を元に作られた新しい療法です。
大内先生はこの「多次元操体法」と出会い、学んでからは普段の施術で「多次元操体法」をメインで使うようになられたそうです。
今回のセミナーは「多次元操体法の哲学や手技がとても素晴らしいので、是非、皆さんにも知って欲しい」との大内先生のお話を聞いて開催が実現しました。
「操体法」というのは聞いたことはありますでしょうか?
手技療法を仕事にしている人の中では知らない人はいない、とても有名な日本生まれの療法です。創始者は明治30年に福島でお生まれになられた医師の橋本敬三先生。
橋本敬三先生は西洋医学で改善しない患者さんが民間療法でよくなっていくのを見て、生前、様々な療法に興味を持ち研究されたそうです。そしていくつもの法則を発見するのですが、その中の有名なものがこちら。
「体を気持ちよく動かせば、体の歪みが改善されて痛みや病気が治っていく」
動かした時に心地よく感じればそれが「快」方向。痛かったり嫌な感じがすれば「不快」方向です。体は「快方向に動かしていけば自然に治っていく」というもの。
これは、例えばカイロプラクティック的に考えても同じ説明ができます。
背骨や筋肉は順応性があるので、ある程度の歪みには耐えられるようになっています。
でも限度があります。
長時間腰を丸めていると、やがて重苦しくなって痛みが出てきます。これは背骨が丸く歪んだためです。それをさらに丸めたらどうなるか?より苦しくなります。丸くなるのは前屈が「不快」方向ということです。
では腰を反らしてあげると・・・、負荷から解放されて心地よく感じます。「反らす」のが「快」方向です。
歪みというのは、定着する前であれば、元の位置へ戻る動きをすると心地よく感じることが多いのです。
いろいろな手技療法がありますけれども。「体をよくしていこう」と考えたら、最終的には同じようなところに行きつくのかもしれません。